7月24日(日)第513回例会に向けてのメッセージ(1)
第513回例会は大津 聡先生に「《魔笛》は自律的芸術作品か?」―成立、解釈、受容の歴史の再考― というテーマでご講演いただきます。大津 聡先生から以下のようなメッセージをいただきました。
「来る7月24日、日本モーツァルト愛好会の第513回例会にて講演致します。《魔笛》は、モーツァルトのオペラの中で、これまで最も多く上演されてきた作品であるだけでなく、今日上演されるオペラの中でも屈指の人気作品です。しかし、その親しみやすく、ポピュラーな音楽の一方で、作品成立当初から今日まで、「解釈」という意味で様々な問題にさらされてきました。演題は、ひょっとしたら哲学的で難解な印象を与えてしまうかも知れませんが、内容はそんなことありません。《魔笛》の成立に始まり、各時代の解釈や新たな見方などを読み解いていきます。また歴史は常に現在に繋がりますから、最終的には私たちにとっての《魔笛》が最も重要になります。」(つづく)